セブ・マクタンの猫たち 2

このあと、朝食のビュッフェで、ソーセージやハムを紙ナプキンに忍ばせて、もういちど会いに来た。 食べ物を差し出すと、声をあげながら食べ始めた。 そばで作業をしていたおじさんが、それを見て「ハッピー」と、ねこの気持ちを代弁した。 「マリパヨン(ハッピー)?」セブ語で聞き返すと、「マリパヨン」とおじさんはうなずいた。

うー、うーとうなりながら食べる子は見たことがあるけれど、この子は 「うあおう、うおあー、おえいうー」と、まるで何かしゃべっているみたい。

「うおうえ、あおー、はっぴー」「えっ?」今、ハッピーって言った? 「この子、今ハッピーって言ったよ!!」おじさんはにこにこしている。 私もこの子の気持ちの代弁をしていると思ったようだ。でも、確かに、「ハッピー」って 聞こえたんだけど。


名残惜しそうに途中までついてきた。

翌朝、もう一匹見つけた。この子はすぐに草むらに隠れてしまった。

裏側にまわって、もう一度ご対面。でも、これ以上は近づけなかった。

(2001年3月3日、4日撮影)